セルフメンテナンスによって、PDCAからOODA(ウーダ)へ日本人の行動システムを変えていこう!

このところセルフメンテナンスにまつわることをいろいろと書いてきましたが、今回はその発展系として「仕事のなかでどう活かせるか?」という点を考えてみます。

仕事に活かすというと、PDCAサイクルのようにシステムを導入することにつなげる発想もありますが、ここでは個人をベースに考えます。

個人と言っても純粋に一人で生きている人はいないので(生物的にもあり得ないので)、

「個のふるまいがセルフメンテナンスによってどう変容し、それが周囲(組織、グループ、コミュにティ)にどんな影響を与えるか」

という視点になりますね。

すごくざっくり言うと、「自分が健康になることで自分だけでなく、まわりにどんなプラスの影響が及ぶのか?」という話なのですが、僕自身がイメージする健康観、セルフメンテナンスのとらえ方は一般的なイメージとちょっと違いそうなので。。。

まず健康とは何か? という話から解いていきましょう。

健康と呼ばれるものは、「健体康心」が語源と言われているように、心と体が密接に関わり合っています。

で、体の健康とは何か?と言うと、生理的には「ホメオスタシス」(恒常性)という言葉に集約できます。このホメオスタシスは、免疫系・神経系・ホルモン系の総和のなかで一つのバランス作用として機能していくものなので。。。

免疫系(腸を元気にする)
 ↓
・神経系(ストレス耐性をつけ、自律神経を安定させる)
 ↓
・ホルモン系(細胞活性をうながし、幸福感を高める)

という流れのなかでおのずと整えられ、結果として心の健康も養われていくという構造が見えてきます(詳しくは『ゆるむ! 最強のセルフメンテナンス』を参照)。

ここで大事なのは、「メンタル(心)はコンディションが改善されることによっておのずと整ってくるものだ」という点。

おそらくここが、ポジティブシンキング的な発想と大きく異なってくることかもしれないですよね。

そう、無理に前向きになろうとしたり、自己暗示かけてつらさを跳ね除けようとしたりしなくても、心というものは体が整えば自然と変わっていく。。。

だからまず、「体の仕組み(トリセツ)をちゃんと学んで、より効果的に使いこなしていこう」という話になるわけです。

既成のPDCAサイクルなどは、こうした心身の変化を個人の資質にすべてゆだねてしまい、人をまるで機械のようにシステムに当てはめようとするところがあるわけで。。。組織が腐敗してくると当然、サイクルも形骸化し。。。

【Plan/計画】→【Do/計画の実行】→【Check/実行の評価】→【Action/行動の修正】

すべて絵に描いた餅になってしまいますよね? 運用や管理の仕組みとして活用はできても、活用する人も人である以上、「身体(心と体)のコンディションがあらゆるシステムの根底にある」ことを理解する必要があるわけです。

もっと言えば、「僕たちの身体そのものが一つのシステムである」わけです。

ここで少し視点を変えてみましょう。この身体システムがうまく運用できている状態を「健康」と呼ぶとして、そのシステムは実際にどう機能しているのか? 

もっとストレートに問いかけるならば、

身体はPDCAのようなサイクルで動いているのか?

という話になってくるわけですが、結論を先に言うと、おそらくそうではないだろうと。生物は行動する前にいちいち計画しないし、それを試してチェックしてみたいなまだるっこしいこともせず、もっと直感的に生きているからです。

では、こうした生物としてうまくいっている(自然に適応できている)状態を、個人の生き方や組織のシステムに当てはめたらどうなるか?

例によって前置きがかなり長くなってしまいましたが。。。笑

ここで注目されるのが、PDCAシステムに変わるものとして取り上げられることの多い「OODA(ウーダ)ループ」システムでしょう。
これ、生物の直感的な動きがそのまま反映されていると思うんですね。

OODAループは、あらゆる所で使える汎用的な思考法です。みる observe・わかる orient・きめる decide・うごく act・みなおす/みこす loop の五つのプロセスの英語の略称です。

OODAループ:それでは成功しない! シリコンバレー発 世界最強思考とは?





別のサイトから概念図を拝借しましたが。。。パッとご覧になってどう感じたでしょうか?

OODAループの場合、スタートは見ること、観察です。

この観察というのは、分析するということとはちょっとニュアンスが違うでしょう。
例えて言うならば、格闘技の試合などで相手と向きあっているシチュエーションが近いかもしれません。

その時、感覚を研ぎ澄ませているだけで、あれこれ考えてはいませんね。

正確に言うならば、考える(分析する)ことより考えない(余計な雑念に左右されない)ことが求められるわけです。

で、観察して状況を理解して、腹を決めて、行動に移す。

生物はそれを躊躇せずに、ごく自然に行えていますが、脳が発達したヒトはその発達した脳の働きを制御するプロセスが必要になるわけです。

スポーツ選手であれば、プレー中に考えてしまうことが自然な動きを邪魔してしまうことは実感できていると思いますが、それは日常でも同じでしょう。

考えることで不安や心配、恐れが増幅し、まっとうな判断を妨げてしまうからです。

これは言い換えると、「不安定な感情が脳の働き(知性)を歪め、判断や行動を狂わせてしまう」というでもあるでしょう。

そう考えていくと、OODAループがうまく機能するポイントが、ごく一般的な発想法とは真逆にあることが見えてくるでしょう。

たとえばPDCAでは、最初の段階でプランを練ることが求められますが、そこでは「考えすぎて机上の空論が生まれる」リスクをつねにはらんでいます。

プロジェクトを成功させようとプランを練っても、不安材料ばかり出てきてスムーズに行動に移せないケースも少なくないでしょう。硬直化した組織では、会議ばかりで結論が出ない「小田原評定」的な展開もよくある話かもしれません。

この世界の状況は、自然の移ろいと同じで絶えず変化し、流動しています。

こうした自然の動きに対応し、的確な状況判断をしていくために大事なのは、「感じて動く」という心身のしなやかさ。OODAでは「見る」(観察する)ということからスタートしますが、前述したように、それは分析とはニュアンスの異なる、もっと本能的、直感的なものであるはずです。

言い換えれば、初期段階でちゃんと直感が働いているかどうか。

OODAにおいても(他のどんな理論でも)この部分がしっかり確立されていないと、文字通りの理論倒れ、机上の空論になってしまいますよね?

通常、そこではリーダーのセンス(器量)に求められることが多いですが。。。セルフメンテナンスでは生まれ持ったもの(=遺伝要因)よりも、後天的に身につけたもの(=環境要因)を重視します。

すなわち、コンディショニングに取り組み、ホメオスタシスのバランスを一定以上に高めておくことで、おのずと直感が湧きやすい状況を整える。

コンサルティング的なことを想定した場合でも、個人のセンスに依存する割合を最小化し、そのグループ全体の能力の平均値を底上げしたほうがOODAはちゃんとループしやすいことになります。

そこにセンスの高い人(器量のある人)がリーダーとして加わっていれば、よりクリエイティブな活動を実現していけることになります。もちろん、そのリーダーもセルフメンテしたほうが自身のポテンシャルをより引きだせるわけですが。。

これは生理的な事実の積み重ねからロジックに導かれることでもあり、そもそも論で言えば、「体の中で行われていることは外で起きていることと相似象、つねに対応関係にある」ということが自然のありように他なりません。

なぜ、体のことをもっと学ばないのでしょうか? そこには自分をつねに生かしている無数の「事実」が集積されており、行動の結果は日々のコンディションに反映されるため、つねに検証し、軌道修正も可能です。

組織として動きが取りにくくても、個人の体(体組織)に目を向ければ、そこには未開拓のフロンティアが眠っています。

機会があったらまた詳しく書きますが、日本人は伝統的にOODA理論を重視する固有の身体文化を育んできた歴史があるため、遺伝要因として見た場合でも、セルフメンテナンスによってポテンシャルが最大化する素質を多く有していると言えます。

いまの時代に閉塞を感じるのであれば、まず体の内側から閉塞を打ち破り、そう、心も体も元気にし。。。直感の働く状況をつくり出すべきでしょう。

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