「戦わない生き方」への転換〜新型コロナウイルスはなぜ広まったのか? これから社会はどう変わるか?

SNSを日々覗いていると、ウイルスを悪者扱いして、憎っくき敵みたいにみなしている人をよく見かけます。戦いましょう!って呼びかけている人とか。

確かに仕事に大きなダメージをこうむっていたら、そんな気持ちになるのもわからなくはないですが。。。でも、これまでも書いてきたように、客観的に見たらやっぱり敵ではないし、ウイルスという存在に本来、善悪なんてないというのが本当です。

これはウイルスに限らず、病気全般に言えることで。。。たとえばガンになったら、平気で闘病っていう言葉を使いますよね?

「生きることは戦いなんだ」「戦いに勝つことなんだ」というマインドが体に染みついていると、どうしてもそういう発想になります。

でも、それは「その人がそう思っているだけ」というか、たくさんある価値観の一つであって、絶対の真理ではないわけで。。。ガンにしても戦闘モードから抜け出すことで結果として治癒する例は珍しくはありません。

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今回はウイルスの話で進めていきたいと思いますが。。。

もちろん、たくさんある価値観の一つではあるけれど、「生きることは戦いなんだ」という価値観はこれまですごい力を持ってきました。

その力があったからこそ、日本社会も、いや、世界そのものもここまで経済成長し、次々とイノベーションを起こし。。。もうあとはAIが普及するかどうかくらいのところまで社会のシステムは整ってきました。

で、その恩恵を僕自身も享受しているわけだから、それ自体は否定するような筋合いのものではないけれど、でも、同時に生態系のバランス(自然環境)が大きく崩れてしまったと言われていますよね。

要は、「そうしたバランスの崩れの一つの現象として、今回の新型コロナウイルスのパンデミックもある」とも言えるわけです。

だとしたら、目の前で起きている現実をどうとらえるか?

いままでと同じマインドで、邪魔者を敵とみなして、排除して、勝利する? でも、本当に勝てるの? 勝てるという見込みは?

そもそも勝つってどういうこと? そのビジョンをしっかり示さないと戦っていくのも大変ですよ。僕はそういうスタンスではないので平気ですが(笑)、戦闘モードなんてずっと続かないし、必ず息切れする時がきますよね?

ウイルスと戦うとか、勝つとか、そういう発想自体がおかしいし、無意味。

そのことを受け止めるヒントとして、そもそもウイルス感染症がどうやって広まっていくのか? パンデミックのメカニズムをたどってみましょう。

感染症の正体が分からなかった時代、疫病は天から降ってくるものでした。インフルエンザの語源は「influence」と同じで、「in」=中に、「flow」=流れ込んできたものという意味です。

インフルエンザウイルスは、1929年にブタで、1933年にはヒトで発見されましたが、その昔は、星の位置が私たちに影響を与えると思われていたのです。

ヒトとウイルス」共生と 闘いの物語

体感としてはまさにこの通り、多くの人にとっては、今回の新型コロナも「天から降ってくる」感じだったでしょう。
ただ実際は、もう少し具体的な背景があることがわかっています。

「感染症が多発する原因の第一に、人間による自然破壊を挙げなければならない」。環境ジャーナリストで、「感染症の世界史」(洋泉社刊)の著書もある石弘之さん(79)はこう説明する。

人は天然資源などを求め、森林をはじめとした大規模な自然破壊を続けている。人間と離れて静かに暮らしていた野生生物たちが、すみかや餌を失い、生態系(生物とそれを取り巻く環境)を乱されて人の生活圏に出没するようになった。

それまでは明確だった人と野生動物との境界があいまいになり、野生生物が人間の近くにいる動物(家畜、ペット)などを仲介して、新たなウイルスを拡散させるのだ。

人類の天敵「ウイルス」(2):感染症の続発要因は自然破壊と過密社会

こうした自然破壊とコインの裏表だと思いますが、過密化した都市生活そのものもウイルス感染の温床として知られています。

世界各国での都市化による人口集中で、過密社会になったことが、感染症の急増に拍車を掛けている。英国では18世紀後半からの産業革命で、多くの人が大都市に住むようになり、人口の過密化が始まった。

工業都市には地方から労働者が流れ込んできたが、住宅、水道、ごみ処理などの都市機能が追い付かず、各地にスラム街ができた。「非衛生な過密環境が感染症をまん延させた」と石さんは指摘する。

人類の天敵「ウイルス」(2):感染症の続発要因は自然破壊と過密社会


詳しくは上記の二つの記事で確認してもらえたらと思いますが。。。ここで考えられるのは、極々シンプルに、「これまでの生き方、社会の構造そのものにパンデミックの温床があった」ということです。

正確に言うと、たとえば東京にしても、非衛生な環境とは言えませんが、過密なところ、ストレス過多により一人一人の免疫バランスが落ちているところがマイナス要因になりえるので、「スラム街」とは違った意味でリスクが高いと言えます。

で、こうした都市生活=現代社会を支えてきた経済がいま自粛を迫られ、強制的に活動が大幅に制限されてしまっているわけです。

ホント、考えてみるとすごい話ですが。。

その意味するところをもう少し説明すると、「競争社会によって生み出された都市生活、経済活動自体がウイルスの蔓延をうながし、その結果として、原因となった競争社会の構造、それを生み出した戦闘的なマインドそのものが制限されてしまっている」ことになります。

事態を冷静に俯瞰してみれば、「戦って勝つ」とかそういう話でないことがわかってくると思いますが。。。

理屈でわかったとしても、根底にあるマインドはなかなか変えられない。

だからどうしても、「コロナに負けるな!」とか、戦闘モードで対処しようと思ってしまうわけですが、それだと無限ループが繰り返されるだけ。話の筋道としては、そういう話になっていきます。

では、どうしたらいいか?

ウイルスは生態系のバランス、もっと言えば、「僕たち一人一人の生き方のバランスの乱れ」の結果として暴れ出したわけだから、それをウイルスからのメッセージとして受け止め、彼らと共生できるよう適応していく。。。

うまく適応できた人が生き残るのだとしたら、いまの時代、「負けてたまるか!と気合いを入れて、頑張ろう、頑張ろうとテンションを上げる方向にむかっていけばいくほど、適応から外れていく」ことになります。

価値観の転換、パラダイムシフトこそ求められている状況なんですね。そう考えると、違った意味ですごいことになってるなと思いますが。。


それからもう一つ。いまは自粛モードでなかなか身動きがとれませんが、ここまでの話をふまえると、都市から田舎へ。。。より自然の多い場所で暮らしたほうが発症リスク、重症化のリスクは下げていけることになります。

これはコロナがどうという話ではないですが、たとえば森のなかで過ごすことでNK細胞が活性化することが知られていますね?

NK細胞,すなわちナチュラル・キラーはその名称のとおり,癌細胞を自然に殺す細胞であり,腫瘍細胞の発生・増殖・転移を抑制する免疫学的監視機能,感染症の防止,免疫機能の制御において重要な役割を果たす。一方で,ストレスがNK活性を抑制することは多数の研究によって証明された。

森林浴後1日目と2日目はいずれも森林浴前より有意に高いレベルを示し,さらに森林浴後2日目は1日目よりも有意に高いレベルを示し,森林浴はNK活性およびNK細胞数を上昇させたことが明らかとなった。また,森林浴がヒトのNKT細胞数を上昇させたことも明らかとなった。

森林浴の効果

で、このNK細胞はガンばかりではなく、抗ウイルス作用を持っていることも知られています。
NK細胞は自然免疫系なので、抗体がつくられる前段階、感染の初期段階で活躍してくれるため感染症への予防効果にもつながることになります

だとすれば、森林浴ツアーとかすごくいいわけで、そのうちブームになるかもしれないし、田舎に移住する人、いや、森のなかに本社移転する企業とかも出てくるかもしれない。

リモートワークに慣れてくれば、会社の本体は森にあって、必要に応じて都心部へ出張みたいなこともわりとスムーズにやっていける気がしますよね。

土地も、家賃も安そうだし、体にもいいし。。。仕事や生き方に対する価値観もかなり変わりそう(ちょっとワクワク)。

それから、穀類などに付着しているパントエア菌が自然免疫のセンサーを活性化させることも、前にブログに書きました。

ここで俄然注目されるのは、やはり農業でしょう。しかも、あまり農薬を使っていない自然栽培の農業をやっている人は、パントエア菌と共生しながら、農作業で免疫強化していることになります。

自然栽培やれば感染が絶対防げるとか、そういう話ではないですが、都会でマスクや手洗いよりたぶん有効でしょう。

ウイルスは変異しますし、ワクチンも治療薬も絶対ではないとなれば、だんだん「自分で対処するしかない」という方向に世の中は変わっていきます。

そうなればもう、戦闘モードではいられません。笑。無理ですよ、それでは自然と共生なんてできませんから。

そういう人工的な空間で成り立つような生き方がどんどんと行き詰っていく過程で、仕事に対する意識も変わらざるを得なくなり、社会に急速にSDGsが広まっていくかもしれませんね。

岩田:感染症はそのように「人類と共生する」結末を迎えることが珍しくありません。新型コロナもこの先とことん広がれば、「感染すれば8割は軽い症状で済むけれど、2割程度は重症化し、高齢者を中心に1~2%は命を落とす」ことを人類が受け入れる可能性はあります。

内田:かつての日本なら「コロナを殲滅する」というシナリオA以外思いつかなかったでしょう。でも、100年後の僕らは、限りある資源を活用し、適切に分配しながら、「未知の感染症と気まずく共生しつつ、負け幅を何とか小さくする」という後退戦のシナリオの方が現実的だと思います。

内田樹「コロナと共生する社会」 岩田健太郎医師と語ったウイルスと人類〈AERA〉

いや、気まずくもないし、負け幅を小さくするというのは、これまでの戦闘モード的生き方を前提にした場合のとらえ方だじゃないですかね。笑。武術的には「戦わずして勝つ」ことだってできると思うけどなあ。。

とりあえず、森林浴ブーム、企業の本社移転ブーム、予言しておきます。笑

あとは、やはり「食事・呼吸・ストレスケア」ですね。セルフメンテナンスは、世の中が大きく動き出す前から始められるし、そのほうがもっと「負け幅は小さくなる」と思います。笑

セルフメンテナンスに興味のある人は、こちらをポチッと。協会(セルフメンテナンス協会)も立ち上げたので、一緒に学んで、実践していきましょう!

みんなで元気になってきたら、森林浴も含めたウェルネスツーリズムもやっていくつもりです。すでに準備してきているので、いつでも始められます。まあ、森林浴ブームも含め、セルフメンテブーム到来ですね!

『ゆるむ! 最強のセルフメンテナンス〜「腸」から始まる食事の教科書』

 

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