いま、生物としてのヒトは、新しい心地よさに目覚めようとしている。

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おはようございます。今日は朝から心地よく、いまも窓から柔らかな日差しが差し込めるなか、音楽を聴きながらパソコンに向かっています。
 
「心地よい状態である時、能力が最大限に発揮される」
 
そんなことがふっと思い浮かぶような時間です。能力が発揮できているかは定かでないですが。。笑
 
つらいこと、不快なことを乗り越えるのではなく、もちろんそういうことがあってもいいですが、もっと心地よさを信じて、深く受け入れる感覚が大事なんでしょう。
 
生物には、走化性といって、大腸菌のような微生物でも「心地よさ」に向かって進むようにできています。
 
ヒトの場合、進化の過程で二つの「抑制」を手に入れました。
 
一つが寿命です。奈良女子大学でゾウリムシの研究をされていた高木由臣先生が、『寿命論』という本(あの池田清彦先生が繰り返し自著で取り上げている名著です)のなかで、
 
「寿命とは抑制系の進化である」
 
ということを述べられています。進化といっても何でもすべて解放されていくわけではなく、抑制されることで有限な枠が生まれ、生命は受け継がれていった面もあるわけです。
 
生物学ではそれを有性生殖と呼びますが、寿命という「有限な時間」が生じ、生と死が繰り返されるようになった以上、それは生命の輪廻と呼んでもいいかもしれません。
 
もう一つは、やはり脳の進化でしょう。
 
中枢神経の先端が膨れ上がり、脳という器官が生まれ、どんどんと肥大化していくことで、生物がもともと持っていた古い機能は抑制されていきました。
 
心地よさの抑制も、このあたりから生じたのかもしれません。
 
代わりに脳が生み出す快楽という、別種の「心地よさ」が生まれ、ヒトは生物界では過剰な存在として、生態系の枠を壊す生き方を続けてきました。
 
もしかしたら、それは抑制からの解放を無意識で求めたプロセスだったのかもしれません。ただ、快楽と心地よさはなかなか一つには結びつきません。
 
それゆえ、古来、宗教は「快楽から離れる」ことを求めてきました。ただ、それはただの禁欲ではなく、心地よさへの回帰を目指したものだったのでしょう。
 
生物としての心地よさは、世界とつながる感覚のなかで得られ、しかもゆっくり持続していきます。おそらく体の働きとしては、こちらのほうが信頼できる「英知」と呼ぶべきものなのだと思います。
 
いまの時代、もはやそうした探求は宗教だけが担うものではなく、一人一人が静かに、優しく脳の抑制系を解除し、新しい進化(=意識の進化)へのステップに進もうとしているのが感じられます。
 
抑制は心身の抑圧にもつながりますが、「自己を知る」ためのベース、手がかりにもなります。
 
いろいろなことが必然のなかで生じ、なるべくしてなった「いま」という瞬間のなかで、生物の一員である僕たちも、新しいステージに向かっているんでしょう。
 
変化を恐れるのは脳だけで、体はむしろ心地よさに向かって飛び込んでいく強さがあります。
抑制系の意識=理性を上手に扱いつつ、さらには抑制系の肉体=寿命の限界とも向き合いつつ。。。「心地よさの海」に飛び込んでいけたらと思っています。

 

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