こんにちは。
去年から準備してきた書籍のプロジェクトが、ここに来て、徐々に形になってきました。そのひとつが、4月27日にダイヤモンド社より刊行される拙著、

『最新の科学でわかった! 最強の24時間』

医師の佐古田三郎先生(大阪・刀根山病院院長)との出会いから学ぶ機会を得た「生体リズム」の働きをベースに、免疫系・神経系・内分泌系……様々な分野の最先端の研究をひも解きつつ、“1日=24時間のサイクルの有効な活用法”を解説しています。

ポイントとなるのは、「生物にとっての時間」をベースにしているところ。

これまで様々な時間管理系のメソッドが生み出されてきましたが、そこで基準にされたのは物理的な時間であり、「ヒトもまた生物である」「生物もそれぞれの時間の中で生きている」といった視点が抜け落ちていたきらいがあります。

生物には、その生物が心地よく活動するための基準、リズムが存在します。
それは生物的な本能や感覚に根ざし、自然のリズムにも同調したもう一つの時計(体内時計)であり、自然界ではむしろこちらがスタンダードです。

こうした「時計」の存在を無視し、いくら“効率のいい時間管理法”を編み出したとしても、体が喜ぶとは限りません。そもそも、体がついてこられなかったら思うように実践できず、かえって健康を害してしまうでしょう。

頭でっかちのスケジュール管理から抜け出し、「生物の時間」とつながるにはどうしたらいいか? 大事なのは、この視点です。

そのためには身体の声を聴き、感覚を磨いていくことが大事になりますが、頭脳回路を基準にすることに慣れてきた人にとってはそれが難しく、思うような切り替えができないようです。

そこで! 今回はリミッターを振り切って(笑)、何時に何をすれば生体リズム(体内時計)が整いやすいか? 身体に無理なく、自己の能力を発揮していけるか? 極力ロジカルに解説することにしました。

それは、人生を楽しく生き、好きな仕事に打ち込めている人が、「無意識のうちに」「なんとなく」実践できている、理にかなった過ごし方。そうした“時間管理”のコツにあたる部分を、いま明らかになってきている科学的なトピックを総動員させながら、誰にでも実践できる形にわかりやすくまとめています。

これまで手がけてきた身体感覚系の本と目指しているものは変わりませんが、ロジカルな方向に舵を切ったことで、これまでとは違ったアプローチの「心地よい生き方」のガイドになった気がします。

忙しいから疲れるのでも、身体を壊すのでもなく、身体の内側の時間を忘れ、たった一つのモノサシに合わせようとするから物理的な忙しさがストレスになり、心身の活力を低下させる……そんなとらえ方をしたら、きっと新しい視点が得られるはず。

『最強の24時間』というすごいタイトル(!)の一冊を手引きに、「時間に追われているようで追われない」「忙しいけれどもゆとりある」生き方を身につけていきませんか? 日常に心地よいメリハリをつけたい方、ぜひご一読ください。

 

●取材に協力していただいた先生方
佐古田三郎(国立病院機構 刀根山病院院長)
明石真(山口大学時間学研究所教授)
柴田重信(早稲田大学先進理工学研究科教授)
大塚邦明(東京女子医科大学名誉教授)
有田秀穂(東邦大学医学部統合生理学名誉教授)
村上正晃(北海道大学遺伝子病制御研究所所長・教授)
石川善樹(医学博士)
小林弘幸(順天堂大学医学部教授)
近藤和雄(お茶の水女子大学生活環境教育研究センター名誉教授)
内藤堅志(労働科学研究所協力研究員)
藤野武彦(九州大学健康科学センター名誉教授)
幕内秀夫(管理栄養士)
土橋重隆(医師)
光岡知足(元理化学研究所主任研究員) ほか

 

●プロフィール
長沼敬憲 Takanori Naganuma
1969年生まれ。サイエンスライター、出版プロデューサー&エディター。30代で医療・健康・食・生命科学の分野の取材を開始、代謝・免疫・腸などの専門領域を中心に多くの医師・研究者をインタビュー、書籍の企画編集を手がける。エディターとして累計30万部を超えた「骨ストレッチ」シリーズ、『大切なことはすべて腸内細菌から学んできた』(光岡知足)、『医者が教える長生きのコツ』(佐古田三郎)、『医師と僧侶が語る 死と闘わない生き方』(土橋重隆・玄侑宗久)などを担当。著書に『腸脳力』、『この「食べ方」で腸はみるみる元気になる!』『僕が飼っていた牛はどこへ行った?』(共著・藤田一照)など。2015年、三浦半島の葉山を拠点に「ハンカチーフ・ブックス」を創刊し、編集長に就任。

 

科学系インタビューサイト「Bio&Anthropos」
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ハンカチーフ・ブックス
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